
すぐ身近に自然が楽しめることにあるのが秋保温泉の魅力の1つでもあります。そこは名取川に架かる「覗橋」から文字どおりにして「のぞき」見てみると、 なんとしこには、 狭い川幅に緩急の流れが造り出した自然の「磊々峡」というものがあることが分かります。
また「八間巌」や「天斧巌」などの奇岩奇勝が多数に続く渓谷沿いには散策が出来るような遊歩道がきちんと設けられており、様々な変化に富んだ渓谷美が楽しめます。 約1kmぐらいの道のりとなっておりますので、30分もあれば十分に楽しめる観光スポットです。また温泉街から約20分ほど車を走らせていくと、名取川の上流には国指定の名勝となって いる「秋保大滝」が広がります。
落差は約55m、幅6mの名瀑で間近で見れば吸い寄せられてしまいそうに圧倒されるほどのすばらしい絶景でもあります。そして秋保大滝入口にあります「秋保大滝不動尊」は、 春の大滝不動尊大祭で有名ですが、不動堂のこわもてのお不動様がこれがまた圧巻です。ここの不動尊の屋根裏の欄間には鯉が1ヶ所だけ彫られておりまして、 その彫られた鯉を見つけた人は嬉しいことに「良縁成就」するという言い伝えがあります。
秋保温泉での見所の1つとしまして、宮城県の仙台市太白区を流れている「名取川」が秋保石の大地を侵食して作った奇岩が並ぶ流域のことを磊々峡(らいらいきょう)と言います。 この「磊々峡」の名前の由来はと言いますと、昭和6年(1931年)夏目漱石の門人であったドイツ文学者の「小宮豊隆」が名付けたものであります。
磊々峡(らいらいきょう)の場所を説明いたしますと、まず秋保温泉入り口の交差点から650mにも渡って、散策のしやすいように散歩道(遊歩道)がきちんと整備されています。 その散歩道を歩いていくと、八間巌(はちけんいわ)・時雨滝(しぐれたき)・奇面巌(きめんいわ)・天斧岩(てんおのいわ)などといったように、見れば思わず頷いて納得してしまう ような名前が付けられた岩場や滝があるのが分かります。
そしてそれらを探して歩くのもまた楽しみの一つとなっています。 散歩道の中ほどにはベンチや東屋もあり散策に疲れたりしたら少しそこで小休止をするのも良いでしょう。 また雨上がりなどには、足元が悪くなってしまうので滑りやすくなり危険ではありますが、そこにきて水量が増して流れが激しくなった、豪快な磊々峡を楽しむこともできます。
秋保温泉は気品ある皇室の温泉の一つとして、位置づけられ「御湯」の称号を受けると同時に、別所温泉・野沢温泉・三函御湯と共に「日本三御湯」と称せられるようにまでなったとのことです。
ここに出てくる「名取の御湯」というのは「拾遺集」や「大和物語」などにも歌われております。そして、のち平安時代から戦国時代にかけては、秋保温泉の「湯守役」を勤めていたのが佐藤家であります。 これが現在の「ホテル佐勘」の祖になっているのです。