
仙台の中で有名な「秋保温泉」は名取川の上流にあり、古く昔から「仙台の奥座敷」ともいうべき温泉郷であります。この歴史は1500年以上も前に欽明天皇御代(531〜571年) 頃に開湯されたと言われており、その当時で重度の皮膚病である「疱瘡」を患った天皇がこの湯を都へと取り寄せ、しばらくの間、その湯で入浴していたら患っていた皮膚病の跡形もなく 治癒したという伝説が今でも有名であります。
この源泉の主な泉質は、ナトリウム・カルシウム塩化物泉であり、効能は主に、創傷・皮膚病・神経痛・リューマチ・貧血・婦人病などがあります。 古くから「名取の御湯」と呼び親しまれ 、有馬・道後の湯と並び「日本三御湯」の一つとして称されました。また藩政時代には伊達家の入湯場が置かれていたそうです。
そしてこの温泉の周辺には、ゆっくりと見学が出来たり、散策が楽しめたりする「秋保工芸の里」や「天守閣自然公園」「秋保森林スポーツ公園」などの施設があり、秋保石の大地を侵食し て作り出された奇岩が並ぶ流域の「磊々峡」と言ったような見ごたえ有るスポットもあります。
秋保温泉街の天守閣自然公園内には、天然温泉を利用した3種類の温泉処である「市太郎の湯」・「鹿乙の湯」・「足湯足湯(やかたの湯)(ミニ足湯)」というのが在ります。 まず檜の香りが漂う日帰温泉施設の「市太郎の湯」ですが、明るい陽射しが舞い込む浴室は開放感でいっぱいであり、ほのかな檜の香りに包まれ疲れた身体の芯から温まる天然温泉です。
自然公園の四季の風景を背景に入浴できる露天風呂は、気持ちが良いと評判であります。次に貸切専用露天風呂「鹿乙の湯」で、ここは貸切専用露天風呂ですが、4月〜11月・土日のみの 限定営業となっておりまして、家族や仲間同士でゆったりと貸切温泉を楽しみたい方には最適な温泉とも言えるでしょう。そして、「足湯(やかたの湯)(ミニ足湯)」は 、天守閣自然公園内にあります30人用の足湯「やかたの湯」と、6人用「ミニ足湯」は、自然に囲まれた中で散策中に一休みのできる気持ちのよい湯でもあります。
リフレッシュするにはちょうど良いですね。また施設内には、甘味やそばが好評の「そば処 市太郎」がありますので温泉に浸かった後などに食べても良いかもしれません。 他にも最新の設備を兼ね備えている「オートキャンプ場」や、ギャラリーとオープンエア席も併設されているお洒落な「カフェ・ロシェ」といったものもあります。
秋保温泉は気品ある皇室の温泉の一つとして、位置づけられ「御湯」の称号を受けると同時に、別所温泉・野沢温泉・三函御湯と共に「日本三御湯」と称せられるようにまでなったとのことです。
ここに出てくる「名取の御湯」というのは「拾遺集」や「大和物語」などにも歌われております。そして、のち平安時代から戦国時代にかけては、秋保温泉の「湯守役」を勤めていたのが佐藤家であります。 これが現在の「ホテル佐勘」の祖になっているのです。